7/11◇一般公開【速報】急遽2頭の肥育馬を引き取りました!!
日頃、Retouch(リタッチ)を支えて頂いている皆様のお陰により、競馬の引退馬から肉用馬に用途が変更され、その肉に加工されるまでの間に過ごしている"肥育場で過ごす子"の中から、今回は、新たに2頭の馬を引き取ることができました。
Retouch(リタッチ)の関係者の皆様、本当にありがとうございます。それでは、私Retouch(リタッチ)代表の野口がお話させて頂きます。
6月中旬、肥育場の社長さんから「野口さん今、馬がどんどん入ってきてて、うちの厩舎があふれてきてて、入れ替えに出さないとならない("食肉センターに出荷"の意味)ので、なるべく早く見に来てほしい」との連絡を頂きました。
私は、数日後にその肥育場がある場所に出向きました。しかし、まず驚いたのは収容されていた馬の多さです。その肥育場は、全部で12~14頭程度の収容規模で、普段は6~7頭が過ごしていましたが、今回はその3倍近くの馬が入っており、馬房に入りきらずに1つの場所に2頭で過ごしている子もいました。(※1馬房あたりのスペースは比較的広いので、全然窮屈な状態ではありません。)
とにかく、満杯!!!特に、夏から秋にかけては、馬主さんから競走馬として見切りを付けられてしまう馬も多く、そのような背景からか競走馬から引退を強いられ、その後、肉用馬として肥育場に送られて来る実情が伺えます。
*今回は、写真だけでなく、その実情や馬たちの様子を少しでも皆さんに知ってもらうため、肥育場さんの許可も頂き"動画"を集めました。可能な範囲でYouTubeにアップしますので、YouTubeチャンネル登録をお願いします。
以下は、6月中旬に私が肥育場に出向いた時に撮影させて頂いた動画です。この子は、↓幸運にも7月11日まだ肥育場にいました。
通常、牧場や乗馬クラブから馬を購入する場合は、あらかじめ"馬"を確認した時に、売買契約などをして後日馬を引き取るのが一般的です。しかし、この肥育場では"基本的に事前予約はできません"。馬運車で出向き、その場で馬を見て現金決済での引き取りが条件です。騎乗して馬の状態を確認することなどはできないため、厩舎にいる馬を見て私が判断し購入の有無を決定しています。
ちなみに、この子たちは、この肥育場にやってくる時点で、通常は馬のサラブレッドに添付される「馬の健康手帳」や「血統書(母子手帳のような記録のノート)」は存在しません。ですから、この子たちの名前や出生地、父母名、年齢も不明です。当然のことながら、引退理由なども不明です。その健康手帳が添付されていると、①馬主さん ②所属厩舎 ③牧場 なども判明してしまいます。肥育場へ送り出す時は、そうした添付資料は引き渡すことなく、馬体のみを積み込むと言われています。時々、その馬に装着されているムクチには、馬名やお守りなどが付けられていることを見かけますが、まず毛色からして違うという内容ばかりです。そのような中、とにかく短時間で購入馬の意思を決断し肥育場の社長に伝えます。倫理的にも、一度救い出した馬をもう一度ここに返品するという訳にもいきません。選んで持ち帰る以上は、乗馬用にしっかり再調教を行ってこの子を求めてくれるオーナーさんまたは、大切にしてくれる乗馬クラブなどを探します。今回は、2頭の馬を選ばせて頂きました。
もちろん、本当は全部の馬を救ってあげたい。しかし、予算的にも今回は2頭の馬とさせて頂きました。この肥育場には今はもっとたくさんの馬が存在します。今回は約20頭ほどが存在したうちの2頭(1割)ですが、他の馬たちの分まで、しっかりとこの子たちに"幸せ"になってほしい。そう願いばかりです・・・。
まだ名前が決まっていないので、左の子は「リタッチ5頭目」。右の子は「リタッチ6頭目」とします。
もちろん他にも撮影してた子はいましたが、本当に申し訳ない。救う事はできなかった子もいます。
厩舎の奥から私のほうに寄ってきてくれました。これは本当に本当につらい瞬間です。せめてこの子たちが生きている、生きた証としてそっと写真に収めました。本当にごめんなさい。せっかくあなた達と出会えたのに、手に届くところまで来たのに、手を差しのべてあげられなかった。
生まれてきたときは、皆に歓迎され、競馬でも期待されて、パドックで歩いたり、頑張ってね!とたくさん声をかけてもらえたりしたよね。レースが終わると、厩務員さんたちが体を洗ってくれたり、馬主さんにニンジン貰ったり、幸せだった時もたくさんあるはず・・・。
なのに・・・。様々な事情で、ここにたどり着いてしまった。あなたたちは本当に何も悪くないよ。本当にごめんね。本当に手が届くところまで巡り合えたのに、何もしてあげられない。次に行く時までには、もういないかもしれないよね。
そう思うと、なかなかこの馬たちのそばから離れられなくなってしまいます。言ってはいけない言葉だけど・・・、「もう二度と馬に生まれて来ちゃダメだよ~」って言ってしまいます。本当に、つらい・・・。
皆さんにご報告できるのは、ここまでとなります。
今回、引き取りが完了した2頭の詳細につきましては、会員様のみへの情報提供とさせて頂きます。
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今後とも肉用馬に転用されてしまった引退馬を、支援者の皆様と一緒に救っていきたいと思います。本当に1頭でも救ってあげたいです。是非とも、ご協力をお願いいたします。当団体の有料メンバー様は以下の3種類をご用意しました。もちろん無理のない範囲で結構です。まずは、無料会員に登録して頂き、その後、1~3のメンバーにご協力をお願いいたします。
*今後は、YouTubeでも、馬たちの様子を配信いたします。こちらからチャンネル登録が可能です。
また、専用のTwitter @retouch_menbers の登録も是非お願いします。
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会員以外の皆様からのご支援もお待ちしております。
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上記の有料メンバー様は、引き続き7月13日以降、こちらより閲覧可能です。
最後まで閲覧いただきまして、本当にありがとうございます。今後ともRetouch(リタッチ)をよろしくお願いいたします。
<お問合せ事務局>
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ホースレスト内 Retouch(リタッチ)事務局
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Retouch(リタッチ)代表 野口 佳槻