月額1,800円~の引退馬支援
毎年7000頭以上もの競走馬が誕生し、3歳の秋までに勝てない未勝利馬の多くは引退を強いられてしまう現状があります。そしてその引退した多くの馬たちは、その後「肥育場(太らせる場所)」で暮らし、2~3ヶ月後に「食肉センター等」に運ばれてしまい、屠殺の道を辿る運命となります。

私は、現在Retouch(リタッチ)の代表を務める林由真と申します。
私は、実際の馬主をするまでは、競馬を終えた引退した馬たちは、牧場に戻ったり乗馬クラブや観光牧場で過ごすものだと思っておりました。しかし、私が所有していた競走馬『フロリダパンサー号』のレース中での事故をきっかけに、引退した馬たちの行方を気にするようになりました。いろいろ調べていく中で、引退する多くの引退馬たちは、その後「肥育場(屠殺されるまでの待機場)で過ごす」という現実を知ってしまったのです。
競馬という華やかな裏側では、たくさんの馬たちが犠牲となっている現実を、より多くの方に知ってもらい、皆さんと一緒にこうした馬たちを救い出したい!そんな思いからクラウドファンディングを通じ、呼びかけることにしました。
当初、630万円で6頭を保護することを目標としていましたが、大変多くの皆様からのご賛同を受け、延べ1263名の皆様から計1442万2千円の支援金が集まると同時に、本当にたくさんの方から引退馬に対するお考えやご意見、貴重なメッセージ(応援メッセージ一覧)を頂戴することができたのです。
さらに、朝日新聞(千葉版・デジタル版)や、産経新聞(埼玉版・デジタル版)からも取材をしていただき、一時Yahoo!のトップページにも掲載していただきました。これらは、近年の「動物愛護や引退馬保護、引退馬殺処分等」に対する世間一般の関心度の高さに比例していると考えています。競馬という華やかな世界の裏側で殺処分を強いられている現状に、できることから皆様と一緒に取り組んでいきたいと思います。

5月11日 朝日新聞 掲載(千葉版)
今回、支援者の皆様のおかげにより、大きな目標を達成することができたクラウドファンディングにより「肥育場で過ごす計14頭の馬達を受け入れできるようになりました。 そして、馬事学院ならびに『引退馬の森(千葉)』での受け入れにおいて、新たな乗馬という活躍のフィールドを見つけていく事を目的とすることができました。約6ヶ月間にわたり引退競走馬から乗用馬への再教育・再調教(リトレーニング)を行います。屠殺されてしまうことが決まっている肥育場の馬たちを、再び外の世界へと救い出す…というのは、色々な意味で本当に難しく大変な事情が複雑に絡むものです。
しかしながら、そうした事情を踏まえてでも「引退馬の保護活動・支援に取り組み、馬達を救ってあげたい!」そう私は願い、馬事学院や引退馬の森を運営する会社の代表、野口氏に相談したところ、引き受けた馬たちの受け入れに全面的に協力して頂くに至りました。これが、馬事学院であり、引退馬の森であります。

肥育所で過ごす馬たちの様子。
今後は、このクラウドファンディングでの14頭に留まることなく、その後も皆様と一緒にこの活動を継続し『行き場を無くしてしまった馬たち』に対して、再び人間の手を差しのべていこうという思いを込めて、2021年6月に引退馬支援団体「"Retouch(リタッチ)"(代表 林由真)」を立ち上げ、「肥育場で過ごす馬たち」や、「競馬場の厩舎から行き場を無くした引退馬」たちを引き取り、"引退馬の森"や"馬事学院"を通じて、引退馬の第二の人生を歩めるチャンスを提供していきたいと考えました。
また、今回のクラウドファンディングでは、1年間に生産・繁殖される7000頭のうちのたったの14頭でしかありません。割合にすると、「0.2%」に過ぎません。しかし、この0.2%の第一歩の踏み出しは、けっして小さなものではありません。この0.2%の第一歩が、3年後・5年後・10年後の未来を見据えた引退馬支援に必ずつながっていくと確信しています。
入会金10,000円+「月会費1800円(メンバーズ会員)or、3,600円(サポーター会員)」の皆様からの入会金・会費は、全額「引退馬保護活動・支援」の資金として、定期的に使途公開を行っていきます。ぜひとも、Retouch(リタッチ)への引退馬支援をお願いいたします。
Retouch(リタッチ)
メンバー特典について
- 1,
- クラウドファンディングで救った14頭の馬たちの様子をお届け!
令和3年7月以降、随時入厩予定のクラウドファンディング支援馬たちの情報を細かくお伝えしていきます。
- 2,
- Retouch(リタッチ)を通じて、継続的な引退馬支援を行います!
上記1以外にも、会費等で集まった資金をもとに、継続的に行き場のない引退馬の救済に努めてまいります。
- 3,
- リタッチの馬たちが暮らす『引退馬の森』に定期でご招待します!
Retouch(リタッチ)でサポートする馬達が在厩する「引退馬の森」へ定期的にご招待させて頂きます。
- 4,
- 救われた馬達の譲渡情報を、会員の皆様に優先的にお伝えします!
最低6ヶ月間のリトレーニング後に、乗馬クラブ等に譲渡する前に優先して譲渡情報をお伝えいたします。
- 5,
- Retouch(リタッチ)の活動報告/収支報告等をお伝え致します!
Retouch(リタッチ)の入会金・会費収入は全額"引退馬支援"に。
定期的に収支情報をお伝えします。
事前告知事項
- 1,
- Retouch(リタッチ)入会金・会費についての資金使途
入会金・会費等の収入について全額"引退馬支援"に活用いたします。概算明細については以下の通りです。メンバーの皆様には収支情報をお伝えいたします。
肥育場から馬を連れてきた場合の概算
①馬の購入代金 最大50万円程度
②輸送費/1頭あたり最大10万円を計上。
③6ヶ月間の馬の管理費として、1ヶ月あたり10万円(※引退馬の預託プラン ①入厩料12万円 ②準備金6万円 ③預託費7万4800円×6ヶ月分=小計44万8800円)
競馬場から馬を連れてきた場合の概算
①馬の購入代金 最大15万円程度(競馬場・牧場等)
②輸送費/1頭あたり10万円を計上しています。
③6ヶ月間の馬の管理費として、1ヶ月あたり10万円(※引退馬の預託プラン ①入厩料12万円 ②準備金6万円 ③預託費7万4800円×6ヶ月分=小計44万8800円)
※①馬匹購入代金、②馬の輸送費、については、馬の引き取り場所(輸送費)ならびに馬代金については変動します。したがって、メンバーの皆様には活動報告・収支報告をもってお伝えいたします。
- 2,
- 購入した馬について
肥育場または競馬場厩舎等から引きあげた馬については、原則として馬事学院(または、バジガクホールディングス)の施設で、約6ヶ月間に乗用馬として活躍できるよう再調教(リトレーニング)を行います。その馬の情報とリトレーニング状況については、ホームページ等で随時お伝えしていきます。所有をご検討いただける方がいらっしゃいましたら、是非お声がけをお願いいたします。また、6ヶ月経過後も所有して頂けるオーナーさんが見つからなかった場合は、全国を対象とした観光牧場や乗馬クラブへ売買譲渡を目指していきます。売買代金については、Retouch(リタッチ)の予算に計上し、その費用をもって新たな引退馬の受け入れる資金と致します。万が一、6ヶ月を経過しても、購入者が見つからない場合は、7ヶ月目以降の管理費を全額、㈱馬事学院ならびに、㈱バジガクホールディングスさんの負担により、譲渡先が見つかるまでの間、維持管理して頂くことになりました。
- 3,
- 譲渡先の公開情報について
売買譲渡先が決定した際は、譲渡先の事情等も考慮し当団体での公開はできません。(ただし譲渡先の判断により、公開できると判断される場合はこの限りではありません。)①時期 ②都道府県 ③業種につきましては、極力公開できるように努めます。
- 4,
- 馬への面会・施設の見学について
馬事学院(バジガクホールディングス)の施設内で、管理しリトレーニングを行っていきます。"引退馬の森(千葉)"に在厩している間は、メンバーの皆様にご利用いただける"ホースヒーリングサービス"にて、馬との面会はいつでも可能です。また、メンバーの皆様を限定として、馬達への面会・施設見学会を実施し、馬達の様子も是非メンバーの皆様にご覧いただきたいと思います。
=免責事項=
Retouch(リタッチ)では、1頭でも多く行き場の失った馬達に対して、㈱馬事学院・㈱バジガクホールディングスとの協力関係のもとで、乗用馬としての活躍を目指すためのリトレーニングの機会を馬達に提供することができ、少しでも長く命を全うできるように努め、少しでも素敵なオーナー様と巡り合える機会への「ご縁」に結び付けていきたいと考えています。したがって、Retouchで受け入れた馬が、今後、一生涯安心して生きてゆける環境を築いていこうと考えておりますが、現段階では一生涯の命を当団体が保証しているものではありません。また、生き物ゆえに輸送中の怪我や病気、また放牧中や調教中の事故等により死亡または予後不良(安楽死)の判断を強いられるリスクもございますことをご理解ください。