ごめんね。もう二度と
馬に生まれて来ないで

いつか そんな言葉を変えられる日まで

Retouch(リタッチ)とは?

皆さま、はじめまして・・・
私は、Retouch(リタッチ)の代表 野口佳槻と申します。

Retouch(リタッチ)は、競走馬を引退した馬たちの行き場が「肥育場(つまり、食用としての体を肥らせる場所)」で過ごすことになってしまった馬たちに、"乗馬として活躍できる機会を与えてあげたい!"そんな思いから、この活動の名称を『(馬に)再び手を差しのべる=Retouch(リタッチ)』と名付けました。

私は、小学3年生のころから乗馬をはじめ、中学・高校・大学とずっと馬と共に過ごしてきました。大学卒業後は、競馬というエンターテイメント、乗馬というスポーツというだけでなく"教育"という観点から、大学卒業後の24歳で、馬の学校を設立しました。当時は、競走馬方面への就職を目指す生徒たちが多かったこともあり「現役競走馬を扱う前段階での授業」に"引退競走馬の存在"が欠かせなかったのです。おとなしい乗用馬の扱いだけでは足りない。だからと言って、すべての教材を"現役競走馬にする"という訳にもいかない。競馬を終えた直後の馬たちは私たちにとって最高の教材であり、競走馬授業を終えた馬たちは、乗用馬・競技馬として、再調教をおこない全国の乗馬クラブへと送り出していました。

私が24歳の起業から約30年以上もの中で、引退競走馬から乗馬の世界へ送り出した馬は、800頭を超えます。しかし「かわいそうだから救う~」というだけでなく、私たちには生徒たちの教育に"引退競走馬"が必要で、馬たちからすれば乗馬という第二の世界へと再出発するには、この学校の環境や生徒たちを必要としてくらたと思います。双方にとってこれからの人生や馬生を歩んでいくために、お互いが必要な存在であったと思います。

そんな日々を過ごす中、令和元年のある日、いつものように競馬関係者から私の携帯電話に引退馬の受け入れの電話がありました。"たった今、競走中止になったばかりの馬"で、予後不良?その名は「フロリダパンサー」。そしてその後、立て続けに「アサクサポイント」。どちらも"安楽死"になっても仕方ないという緊急の状況の中で、その二人(2頭)を受け入れ、獣医さんをはじめ本校のスタッフ、生徒たちみんなでその馬たちの治療に全力で取り組んだのです。"生きる力"も非常に強かった二人は、約1年で、自分の力で歩けるようにまで回復したのです。

フロリダパンサー号
2019年2月7日の笠松競馬、1番人気の中でのレース中の事故。(競走中止)腱の断裂により、安楽死を決断しなければならないほどの大けが、その後奇跡的にも命がつながる。現在は、馬事学院で過ごしています。

アサクサポイント号
2019年1月30日の川崎競馬を最後に、足の故障により引退。引退後、休養するも回復せず。プロリダパンサーのつながりで、馬事学院に入厩後、ただちに緊急手術を判断。現在は、回復し元気に乗馬として活躍しています。

その二人(2頭)のオーナーであり、この2頭の受け入れを通じて知り合ったのが、林由真氏だったのです。その後、林氏は馬の保護活動に励まれ、私たちでもなかなか足を踏み入れられない"肥育場(馬を食用にするための肥らせる場)"にも出向き、肥育場の経営者の方とも何度も何度も交渉を重ね、信頼関係を築き、遂には「肥育場で過ごす馬を譲っていただける関係」を築かれました。

その後、私も生まれて初めて、林氏に連れていってもらった「肥育場」。

そこで過ごす馬たちは、私の想像に反して、すごく穏やかで優しい目をして、みんな私に近づいてきてくれました。隣同士の馬とも仲良く、1つの仕切りに二人(2頭)一緒に過ごしている子もいました。生まれた時は、多くの人たちに歓迎され、厳しい調教にも耐えて、人間たちのために競馬レースの主役を担ってくれた馬たち。そうした馬たちの最後をここで過ごしている、この馬たちの優しい姿が、なんとも切なく、なんとも言えない感情に包まれます。

私が、この馬たちに声をかけるとしたら、
「本当に、ごめんね。」「今度、生まれてくるときは、絶対"馬"に生まれて来ちゃダメだよ」という言葉しか見つかりません。この馬たちは、何も悪くない・・・。本当にごめんなさい。

※この写真の馬たちは、林由真氏のクラウドファンディングによって、その後、肥育場から引き取らせて頂き、乗馬として活躍することができ、個人オーナーさんや乗馬クラブに送り出す事ができた馬たちの写真ですのでご安心ください。

しかしならが、"かわいそうだから馬を救う~"というだけでは持続できません。競馬の世界では生き残れなかった馬たちに、もう一度手を差しのべて、乗馬というもう一つのフィールドで活躍できる機会を与えられ、一度きりの人生(馬生)をもう少し長く過ごしてもらいたい。そして、人と馬、馬と人との関りを通じ、双方ともに生きている中で"幸せ"を感じる機会を共有するものであり、持続できるものでなければなりません。

「馬を癒すことで、むしろ人が馬に癒されている。」「馬に教えているつもりの我々が、逆に馬たちからたくさんのことを学ばせて頂いている。」馬を扱っている中で、そのように感じることも多々あります。まず、お互いが"今を生きるためにできること"という観点から、馬にも人にも、このリタッチを通じて実現していければと願います。

Retouch(リタッチ)のメンバーさんになって頂ける方へ

最後まで、読んで頂きまして誠にありがとうございます。もしも、今回、このRetouch(リタッチ)へのメンバーさんになって頂き、一緒になって「肥育場で過ごしている馬たち」に手を差しのべて頂けるなら、大変お手数ではございますが、以下のページより、具体的な内容等をご確認して頂き、ご入会へのご対応を是非お願いいたします。

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