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Retouch(リタッチ)は、競走馬を引退した馬たちの行き場が「肥育場(つまり、肉用馬としての体を肥らせる場所)」で過ごすことになってしまった馬たちに、"乗馬として活躍できる機会を与えてあげたい!"そんな思いから、この活動の名称を『(馬に)再び手を差しのべる=Retouch(リタッチ)』と名付けました。このリタッチの設立には、アサクサポイント号、フロリダパンサー号の馬主でもある林由真氏(著者:引退馬保護活動が抱える理想と現実)との運命的な出会いが、このリタッチの立ち上げに大きく繋がりました。
毎年7000頭以上のサラブレッドが誕生し、今の圧倒的な人気を誇る競馬産業を支えてくれている主役の馬たち。しかしながら、その競馬を引退した多くのサラブレッドには、厳しい現実が待ち受けています。私自身、肉や魚も食べて生まれてから今日まで、多くの命をいただき今があるのも事実です。そのように考えると、命を救うといってもいろいろ複雑な感じがします。が、とにかく「私は馬が好きで、目の前に救える馬の命が存在する!」だから、救う!そこに根拠や理由よりも、とにかく"行動"に移す。それが、私の考え方でもあります。
しかし"かわいそうだから馬を救う~"というだけでは持続していけないのも事実で、競馬の世界では生き残れなかった馬たちに、もう一度手を差しのべて、乗馬というもう一つのフィールドで活躍できる機会を与えられ、一度きりの人生(馬生)をもう少し長く過ごしてもらいたい。そして、人と馬、馬と人との関りを通じ、双方ともに生きている中で"幸せ"を感じる機会を共有できたらと強く願います。
「馬を癒すことで、むしろ人が馬に癒されている。」「馬に教えているつもりの我々が、逆に馬たちからたくさんのことを学ばせてもらっている。」馬を扱わせて頂いている中で、そのように感じされされる場面も多々存在します。誰かのために~、何かのために~という事も大切です。しかし、お互いが"今を生きるためにできること"を、このリタッチを通じて実現できればと私は思います。この団体を立ち上げるきっかけとなった林由真氏(元:代表)やフロリダパンサー号、アサクサポイント号、そして、肥育場というなかなか我々でも立ち入れない場所に足を踏み入れることを承諾して頂き、馬をお譲り頂いた肥育場の関係者の皆様、この団体を支援して頂いている多数のメンバーの皆様、さらにはこの活動を支えてくれているすべての皆様に感謝し、今こうした環境に私が代表として携われることに感謝し、皆様の代表として、しっかりとRetouch(リタッチ)の活動を進めて参ります。どうかよろしくお願いいたします。
更新:令和5年11月1日
Retouchリタッチ
代表 野口 佳槻
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