11/1 ●全13頭のRetouch馬
千葉県山武市に集まる!12月22日「見学会&懇談会」開催予定!
皆さん、いつもRetouch、そしてRetouchの馬たちをサポートして頂きまして、誠にありがとうございます。
Retouch(リタッチ)代表の野口佳槻です。
さて、10月下旬、大阪府の河内長野市にある馬の養老牧場「ホースレスト」から、さらに4頭が千葉県八街市の「引退馬の森」にやってきました。この「引退馬の森」と「馬事学院」は、車で15分程度のところにあり、これにより全13頭のRetouch馬が千葉に勢ぞろいしました。
11月1日、この千葉「引退馬の森」では、そのうち大阪からやって来た馬たちを放牧しました。一度、肥育場から大阪のホースレストに入厩し、しばらくの期間、リフレッシュタイムを設けることで、"いつお肉として出荷されるかわからない精神状態の恐怖心"を一旦、リフレッシュさせること”そしてもう一つが、"お手入れや軽めの運動を行っていくプロセスの中で、馬との信頼回復の再構築"を行ってきましたが、このホースレストから約8時間かけて、千葉県にある馬の学校 東関東馬事高等学院に、馬を輸送し完了いたしました。
ここでは、良き先生として1年生・2年生達の訓練に活用させて頂いた馬たちを通じて得た様々な技術や知識を持つ2年生・3年生を主に、この肥育場からやって来た馬たちのそれぞれの適性や能力に応じて、各講師の管理下のもとで再トレーニングを行い、この馬たちが今度生きていけるノウハウを備える訓練に取り組んでいきます。それは、この馬たちから学ぶ学生たちにとっても、また一方でこれからの人生のために訓練を積む馬たちにとってメリットが存在し「馬を通じて人が学び、人を通じて馬が学ぶ」その双方にとって良き機会となります。
また、費用面で考えても、引退馬を専門にリトレーニングをする乗馬クラブや牧場で行う場合は、馬の管理経費に加えその人件費なども発生してしまいますが、逆に東関東馬事高等学院で過ごす学生たちには、一人ひとりに学校が所有している教材馬のほかに、プラスアルファで"活きた教材"としてこの子たちのリトレーニングに携わらせて頂いていることで、皆様からご支援いただいている"管理費"以外の人件費を発生させることなく、馬のペースで時間をかけながらその馬が持つ才能を徐々に引き出していく事ができるのです。その分、皆様からご支援いただいた支援金のほとんどが、こうした馬たちの原価管理費、ならびに馬の購入資金に費やすことができています。肥育場、馬、支援者、学校、学生、講師など、皆様の連携があってこそ実現可能なRetouch(リタッチ)の取り組みでもあることを私自身、再確認しそのおかれたすべての環境と関係者の皆様に感謝いたします。ありがとうございます。
さて、11月1日、馬たちを早速、放牧しました。それぞれ個別に放牧し馬の相性なども確かめたうえで、今回は4頭同時の放牧にチャレンジします。非常に切羽詰まった精神状態であったであろう肥育場で、共に励まし合ったりしていた4頭。「他の仲間たちの分まで、あなた達は"幸せに生きる義務"があります。」と私は考えます。
さぁ、馬房から出発!!!
放牧場に行くまで、森を抜けて進んでいきます。その森の奥にある大自然型の放牧場に連れていき、さぁ、遊んでおいで・・・・
(14分程度の長い動画になりますが、音楽などを入れずにその様子をそのままお伝えします)
肥育場にいる時には、生まれ変わるまで、もう二度とこうした放牧は許されなかったであろう機会・・・。
そう考えると、この子たちの個性、性格・・・、本当に子供みたいで、見てて癒されますね。競馬というエンターテイメントを盛り上げてくれた馬たち。そのエンターテイメントを盛り上げるため、「走らせるために産ませたサラブレッドたち」7000頭の頂点!!が称えられる一方、それを支える6999頭・・・。この競馬産業を支えてくれた主役でもあるサラブレッド。「走らないからいらない」「稼がないからいらない」その子たちも、ちゃんと最期まで生きることができる社会を望んで止みません。このRetouch(リタッチ)の取り組みが、そうした人たちの声を集めていきたいと強く願います。
先日、衆議院の選挙がありました。私自身、そうした選挙にも興味があり、それぞれの党首がどのような考えがあるのかなど、YouTubeで拝見していた時に、たまたま引退競走馬のセカンドキャリアについて、質疑している動画を拝見しました。私が、どこの党を支援してるかは置いておいて、"日本維新の会の「池畑浩太朗 議員」が、JRAを管轄する農林水産委員会"に質疑されていました。答弁内容については、個人的にはいろいろ思うことはありますが、国会の場でこうした引退馬のことを取り上げてくださっていることに凄く驚き、感銘を受けました。なかなか検索しても探せなかったので、ここに転載しておきます。
今年の夏の暑さは、本当に厳しいものでもありました。が、ここ最近、涼しくなり、朝晩は、ここ千葉でも冷え込む時があります。寒暖差があり、馬の体調面に一番気をつかわなければならない時期でもありますが、皆様もどうかお体を大切になさってください。次回、12月22日に、全13頭との対面「見学会&懇談会」を実施予定でござます。11月中旬ごろに、改めてご支援いただいているRetouch(リタッチ)のメンバー様に、インビテーションをメールにてお送りさせて頂きます。これからも、Retouchを引き続き、よろしくお願いいたします。
令和6年11月2日
Retouch(リタッチ)代表 野口 佳槻