馬名：エル号／鹿毛（推定3～5歳）牝（肥育場からやって来た馬）

令和6年1月下旬に、肥育場からバジガクに入厩しました。怪我や故障もないため運動は開始できるのですが、よく言えば【繊細】、悪く言えば【びびり・・・】。そんな状況だから肥育場へと送られてしまったのか、あるいは、お肉になってしまう現実を知って、過剰に【びびり・・・】なのか。でも、バジガクにやって来たからには、この子の持ち味をしっかり活かしていけるよう時間をかけて１歩、1歩進めて参ります。

とても繊細な牝馬で、来た時は環境の変化に戸惑い軽いパニックに陥ったことも多々あります。この子にとっては、「人」を再び受け入れてもらえるには、結構時間がかかりました。運動においても、運動に集中しない。いろいろな人に乗られることが苦手。洗い場、厩舎、運動、曳馬、放牧全てにおいて落ち着きがない状態からのトレーニング。日々、生徒やスタッフたちが、１つ１つゆっくり慣らしていきながら大分安心してもらえるようになりました。
今では名前を呼ぶと鳴いて返してくれるまで信頼関係を構築できています。
現在は、調馬索運動を中心に時々騎乗運動でバランスを整えています。障害飛越も70センチほどまでトレーニングはしていますが、なかなか落ち着いて飛越するところまでは至っていませんが、せっかく救えた『命』時間をかけてでも、人と馬との信頼関係構築に取り組んで参ります。